レットさんは今 TUN CHANNARETHの最新便り

先日カンボジアでレットさんに会い、本人は、昨年来日したときに、出会った皆さんにお礼を伝えてほしいと言っていました。レットさんは奥さんと6人の子供たちと一緒に、元気に、暮らしています。将来6歳の男の子を日本に留学させたいと話してくれました。

彼の家は農家で、イエズス会サービス事業の家のすぐとなりです。シエムレアプ市から3kmぐらい離れていて、有名なアンコーワットまで15kmしかありません。シエムレアプにはシアヌーク国王の宮殿があります。

レットさんは、相変わらず、地雷犠牲者の家庭訪問をしながら、彼等の面倒をみ、平和運動に燃えています。8月11日、私がシエムレアプを訪れたときに、レットさんたちは他のNGOと平和行進の準備に取りかかっていました。カンボジアの総選挙が終わってから(7月26日)初めてのシアムレアプを中心にした平和行進だったようです。今月の24日カンボジアの新しい政権が生まれますが、日本でも報道されているように、フンセン氏が率いるカンボジア人民党単独政権は無理なので、事実上、連立政権の可能性しか残っていません。そこで、カンボジア人が一番おそれているのは新しい武力衝突です。

レットさんたちは「戦いではなく平和をカンボジア国民に」というスローガンを掲げて、シエムレプの住民に呼びかける計画を進めていました。「最初に、シエムレアブに住むシアヌーク国王に「平和行進」への賛同を願う手紙を出したそうです。一週間も経たないうちにシアヌーク国王はレットさんたち10人のカンボジア人を宮殿に招き、ご自分も「平和行進」に参加する意向を表し、準備委員会の各NGOに寄付金も渡たしたそうです。ここに載せた写真は、シアヌーク国王がレットさんに会ったときのサイン入りの写真です。

日本からカンボジアの実情を知ることは難しくて、カンボジア人の日常生活はいつでも危険と不安定に向き合っていることを現地で痛感しました。これからもレットさんたちの活動を支持し続けるつもりです。レットさんに代わってお礼を申し上げます。

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