[書評]『ヒロシマ・ナガサキ議定書を読む絵本』【社会司牧通信154号】 |
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これは本書の「はじめに」からの引用だ。本書を発行しているのは、「YES! キャンペーン実行委員会」。広島市・長崎市・平和市長会議・日本YMCA・広島生活協同組合の後援を得て、平和市長会議と提携して活動している、広島の市民団体だ。その主な活動は、本書『ヒロシマ・ナガサキ議定書を読む絵本』の販売と、全国の市町村長に議定書への賛同署名を求める全国キャラバンだ。 イラストを担当している黒田征太郎は、日本を代表するイラストレーター。世界的な建築家・安藤忠雄が表紙カバーにイラストを寄せ、やはり世界的なトランペット奏者の近藤等則が表紙にメッセージを寄せている。 |
2009年8月に出版され、11月に第3刷が印刷された本書は、市民運動の手売りにもかかわらず、販売数はすでに1万冊を越えているという。 キャンペーンでは、絵本販売と、地元の市町村長への賛同署名の依頼に協力するよう、広く呼びかけている。絵本の売り上げは、キャラバンなどの活動資金となる。詳しいことは、上記のホームページを参照してほしい。 最近、辺野古の米軍基地問題がクローズアップされ、平和問題に対する地方自治体の姿勢が問われている。国が動かないなら、地方から平和を実現するために、声をあげなければならない。この本は、その一歩となるに違いない。 <社会司牧センター柴田幸範>
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