【社会司牧通信 135号 2006/12/15】
 HEADLINES 
2006年11月号

インド-南アジア市民イニシアティブ(SAPI)
「南アジア市民イニシアティブ」(SAPI/2004年にインドで開かれた世界社会フォーラムに向けて結成された、インドのイエズス会によるワーキング・グループ)が、インド社会フォーラム(世界社会フォーラムのための国内グループ)に加盟することが、11月9日、正式に決定した。1150人のSAPIメンバーは、インドの人々にとってこの社会フォーラムが、かれら自身のための社会正義実現に向けて、相互理解と協力へと導くきっかけとなったことを思い起こさせた。


アルゼンチン-社会活動の運営能力向上
「アルゼンチンにおけるイエズス会事業の制度的強化」というプロジェクトが、ベネズエラのMAGISの後援で、今年から始まった。その目的は、新しい体系的なネットワークの構築方法を確立するのに必要な運営能力やツールを開発し、リーダーたちに授けることによって、イエズス会の社会事業を強化することだ。包括的な目標としては、アルゼンチンの社会部門における7つの事業の、どちらかといえば内部的な運営プロセスを、目に見える形で強化し、アルゼンチンのイエズス会に、社会部門の統一的なネットワークを創り出すことをめざしている

カンボジア-イエズス会サービス
 カンボジアでは、戦争で引き裂かれた社会において、開発プロジェクトを進めるために、イエズス会がスポンサーとなって、イエズス会サービスというNGOが活動している。そのリーダーは、デニス・コフランという有能なシスターで、彼女のリーダーシップの下、イエズス会サービスは対人地雷被災者の直接的な支援にも取り組んでいる。


欠乏を超えて-貧しい人々に水を
 国連開発計画の報告によれば、世界で24億人以上の人が、安全な上下水道を利用できず、下痢などの水が原因の病気で死亡する人は、HIV/AIDSとマラリアによる死者を合わせたよりもはるかに多い。多くの国々で、極貧の人々が民間の水道業者に支払う料金は、ニューヨークやロンドンの水道料金よりも高い。人命の損失や医療コストに加えて、水を確保するために費やされる時間は、膨大な経済的損失だ。タンザニアで始まったあるプロジェクトは、水を殺菌するための安全で安価な方法の確立に向けた、小さな第一歩といえる。村人たちは汚染された水をプラスチック容器に入れ、黒く塗った屋根の上に置く。8時間、強い日差しで加熱された水は、安全な飲み水となる。

HEADLINESは下記のサイトで見られます。
http://www.sjweb.info/sjs/
発行者 Fernando Franco SJ,
Social Justice Secretariat,
C.P.6139, 00195 Roma Prati, ITALY