イグナチアン・ファミリーがナイロビの
世界社会フォーラム2007に参加

 アフリカで開かれる最初の世界社会フォーラム、WSF2007(2007年1月20~25日)は、イエズス会の社会使徒職にとって、アフリカとのきずなを強め、国際的な協力を強化するうえで、重要な機会だ。このWSF2007に参加するイエズス会関係者が集まって、「イグナチアン・ファミリー」というグループを結成した。すでに、世話役団体-アフリカ管区長協議会(JESAM)やアフリカ・アシスタンシー社会使徒職コーディネーター、ローマの社会正義事務局、AJAN(アフリカ・イエズス会エイズ・ネットワーク)、クリスチャン・ライフ・コミュニティ(CLC)、イエズス会難民サービス(JRS)東アフリカをはじめ、他の社会使徒職関係者が集まって、準備を始めている。そこで決められたことは、イグナチアン・ファミリーは二つの重要な方向性でWSFに参加するということだ。つまり、イグナチアン・ファミリーのメンバーが集まるプレイベントを開催することと、WSFの活動に合同で参加するということだ。
 プレイベントはナイロビで2007年1月16~19日に開かれる。このイベントの目的は、個人や共同体を変革しようというイグナチアン・ファミリーの使徒的コミットメントの方向性を定める、イグナチオ的な視点(霊性)や価値観を探求すること;
社会変革をめざす既存の使徒職的な働きを強めること;使徒職同士の効果的なパートナーシップとネットワークを生み出すことだ。
プレイベントで扱うのは、特にアフリカで顕著な5つのテーマだが、それらは同時に国際的な側面も持っている。

1. アフリカにおける強制的な政治的・経済的移動(移民・難民):アフリカ内外の国際的なつながり(JRS東アフリカ)
2. HIV/AIDSの問題(AJAN)
3. 紛争・戦争と平和:成果とチャレンジ(イエズス会ヘキマ大学とヘキマ平和・国際関係研究所、ナイロビ)
4. 債務、貿易と持続的発展(発展のためのイエズス会国際ネットワーク)
5. 天然資源の管理と枯渇:統治の問題(CLC/CEPAS/DRC/CEFOD チャド)



*WSFイグナチアン・ファミリー事務局
e-mail:ignatianwsf@yahoo.com
[HEADLINES
<sjs.headlines@sjcuria.org>
2006年7月1日]

イグナチアン・ファミリーがナイロビの
世界社会フォーラム2007に参加

 JRSは7月5日、ジョグジャカルタの国連調整センターの要請に応えて、インドネシアのジャワ島中部を襲った5月27日の地震で家を失った35万世帯(150万人)以上の人々に、一時避難所を用意するための、緊急の追加資金拠出を決めた。
 この35万世帯という数は、昨年の津波被災者で、現在も家がないアチェ住民の数の3倍に上る。あと数ヶ月で雨季に入るいま、避難所は緊急に必要だ。加えて、家が「軽い損害」を受けていて、構造強度に不安があるため、家を離れて暮らしている人も、120万人いる。


 5月27日、マグニチュード5.9の地震がインドネシアのジャワ島を襲い、5千人以上が死亡、百万人以上が家を失った。震源はインド洋沿岸のジョグジャカルタ市付近だった。

 「アチェでの経験からすると、恒久的な住宅建設の資金がすぐに提供されたとしても、家を失った人の大部分は、1~2年はテント暮らしになるでしょう。JRSの一時避難所プログラムを含めても、いまのところ6万世帯分の避難所しか資金の手当てができていません。29万世帯分が不足しているのです」と、JRSインドネシアの広報マネージャー、Els Coolenは語る。

 現在、家のない人々には緊急用のテントと防水布が配られている。これは短期的な解決に過ぎない。一時避難所は、恒久的な家ではないものの、防水布やテントにくらべれば、はるかにましだ。

[JRS DISPATCHES, 2006年7月14日]