2006年第4号 <sjs.headlines@sjcuria.org>
○東アジア/心の悩みの社会的側面
 心の問題と社会的周辺化は互いにからみあっているという認識から、イエズス会オーストラリア管区の社会センターで、メルボルンに本拠を置くイエズス会社会サーヴィス(JSS)は、他の多くの機関とともに、心の問題に関する政府のアンケートに回答した。JSSの回答は、三つのグループに対応する三つの分野に焦点を合わせている。若者の薬物濫用にともなう精神病の問題、刑務所収容者に精神病が多く出現する問題、ベトナム移民の精神保健サーヴィスが、文化と言葉の壁のために適切に行われない問題だ。JSSはこれら三つの領域のそれぞれに関して、さまざまな活動を通して得た、きわめて専門的な知識がある。
 興味深いことに、イエズス会日本管区も同じ方向性で、心の悩みの問題を、外国人労働者の問題と「グローバルな周辺化」の問題と並んで、社会使徒職の優先課題としている。
JSS:www.jss.org.au/documents/SenateInquirysubmissiononmh.pdf



○移民の人権/JRSの新しいキャンペーン
 世界中の政府が、移民管理の手段として収容所を利用するケースが増えている。難民・避難民。移民の収容問題に関する国際連盟は、世界各地の非政府組織と個人が最近、結成した連合体だ。同連盟は、法律・社会サーヴィスをはじめさまざまなサーヴィスや研究・報告活動を行い、難民や移民・避難民の立場に立って啓蒙と政策提言活動をしている。
 政府の収容政策が難民や避難民、移民に与える苦痛を、JRS(イエズス会難民サーヴィス)は生々しく体験しているので、連盟の運営委員会のメンバーとして活動することにした。連盟は2006年6月20日の世界難民デーに、正式に発足することになっている。連盟では、世界各地で発足イベントを実施すべく動き始めている。JRSは、社会使徒職のパートナーをはじめ、この問題に関心のあるすべての人に、連盟に参加するよう心から呼びかけている
詳しい情報はJRSのAdovocacy Coordinator, Melanie Teffまで。Melanie.teff@jrs.net