「かれら」はイエズス会員や他の修道会の会員、信徒協力者など、男女45人からなる多様な集団であり、「その誰もが、分かち合う価値のある、驚嘆すべき物語を持っていた」。かれらは23カ国から集まってきた。かれらがここに集った目的は、こんにちの私たちの世界における戦争や暴力の現実や、そこに永続的な平和をうちたてようという挑戦に対して、私たち「イグナチアン・ファミリー」とその使徒的活動が、どのような応答をなしうるかについて、個人的・集団的に識別するためだった。
 『暴力と戦争、経済的・文化的利害』と題されたこの画期的なワークショップは、イエズス会社会正義事務局の主催で、9月の最初の2週間、ローマ近郊のサンタ・セレバで開かれた(このワークショップには日本管区からもサリ・タラッペル神父が参加した)。
 参加者たちは、10人の専門家やファシリテーターの助けを借りて、それぞれの個人的な物語を分かち合い、ケース・スタディーを討論し、祈り、全体会とグループ別の会議をおこなった。グループでは『霊操』の教授法にしたがった、革新的なプロセスによる共同識別がおこなわれた。つまり、認識的アプローチと経験的アプローチの間で絶えず対話するというプロセスだ。
 この2週間の集中的な共同作業は、有益なネットワークや協力関係の構築など、さまざまな成果を生んだが、なかでも具体的・直接的な成果は、学者チームの協力を得て、参加者のグループが共同で起草した文書、『暴力に満ちた世界で平和を求めて-新たな挑戦』だ。この文書は総長に提出された。総長は期間中にサンタ・セレバを訪れて、平和と戦争という不可分な概念や、赦しと和解といった、このワークショップの中心的なテーマについて、自らの個人的な経験を多く紹介しながら、じっくりと語った。

([HL50906]"HEADLINES"2005年10月3日。"HEADLINES"はローマのイエズス会社会正義事務局が全世界に発信するe-mailマガジンです。全文は<http://www.sjweb.info/sjs/>でご覧になれます)