私事ですが、先月交通事故で救急車によりこの街の国立病院に入院しました。いろいろな人々にお世話になり感謝します。短期間の入院でしたが、たくさん学び気づきました。統廃合の病院存続の難しい状況だからでしょうが、看護婦さんの人数が看護労働の量に追いつけず、当然質が低下します。手の不自由な高齢者が、配膳された病院食を前にして、冷えていくまま30分、看護婦さんを待っている。多くの病室からナースコールが鳴り、「看護婦は忙しいのよ、あなただけじゃないんだから」と、分かっている当然の返事が、走りながら仕事をする看護婦から口癖のように返ってきます。「国は予算の配分間違えているよな。厚生大臣がこの国立病院の一般病室に入院してみればいいんだよ」と、自分も動けない同じ病室の患者までストレスの中に落ちる。何とか自力でと車椅子を求めるが、古いものは手入れがして無いのか、怪我後の腕力では重たいし、ブレーキのストッパーはあまいし、第一車輪部分が埃にまみれて不衛生です。市民病院はどうだか知らないが、地域の公立医療機関について、もっと主体性をもったかかわりをしてこなかったことを恥じました。
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「懇談会」の代表kさんが、ある夜、電動車椅子でJRを利用しようとして切符まで買ったが、下車駅が夜8時以降駅員不在となるので利用できず、夜道を電動車椅子で帰った話を思い出します。私たちの街は、人と人の交わりが豊かに行われるためには、あまりにバリアー(障壁)が多いのです。「懇談会」は、気づき、訴えられるバリアーを一つ一つなくして行こうと行動しています(バリアー・フリーを目指して)。現在、市内のバス会社と交渉しているのは、低床バス配備ですが、会社は経費と運転上の困難から取り合いません。でも他の地域では、公共の補助を受けながら民間会社が導入している前例がありますから、なんらかの前向きな結果も出るでしょう。
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