カトリック 世界のニュース(181)

教皇、日本人女性信徒を「尊者」に認定
  1月23日(Zenit.org):バチカン列聖省がその奇跡、英雄的な徳行、殉教のゆえに「尊者」と認定した人々の中に、日本人信徒エリザベト・マリア北原怜子(さとこ)さん(1929~58年)がいる。東京の神道の家庭に生まれた北原さんは、20歳で洗礼を受ける。コンベンツァル聖フランシスコ会のゼノ修道士の影響で北原さんは貧しい人々、特に「蟻の町」に住んで廃品回収をする子どもたちのために人生を捧げた。彼女自身が彼らと住居をともにして、惜しみなく同じ窮乏生活に身を投じた。news181 (1)

レバノンでアンティオキア総主教ら、紛争終結のために武器密売を停止する必要を訴える
  1月28日(Agenzia Fides):シリアとイラクから始まって中東を荒廃させている戦争は、同盟国や地域的・国際的な後援者から、武装した派閥やテロリスト集団への武器と金の流れが止まるとき初めて止む。東方キリスト教諸教会の首脳たち自身は、レバノンのBkerkéで1月27日に開かれた会議において以上のように表現した。

エルサルバドル:“Yo soy uno de ellos”――最も脆く弱い人々のための教区や学校で
  1月28日(Agenzia Fides):司教代表派遣団(スペイン)は諸教会や学校と共に、エルサルバドルの小教区教会で、子どもたちのためのミサと会議を開催した。“Yo soy uno de ellos”(「わたしは彼らの一人」)がモットーとなったこの日の目的は、子どもたちが主役という事実を見失わないで両親とカテキスタを共同の祝いへと招くことであった。news181 (2)

カリタス、中央アフリカ共和国からの難民のためにさらなる資金を求めて
  1月28日(Agenzia Fides):中央アフリカ共和国(CAR)から近隣諸国へ受入れられた難民を助けるためには、より多くの資金が必要であると、国際カリタスの医療顧問ヴィティッロ司教は語る。2015年のために国連機関が準備する総予算案は3億3100万ドルにのぼるが、NGOが受取るのは1400万ドルだけとなる。CARからの難民の総数はおよそ425,000人にのぼる。多くはカメルーン、チャド、コンゴ共和国で現在暮している。これらの国でカリタスは、難民のための研修プログラムを提供し、教育、衛生、清潔な水や食糧援助も提供している。

イエズス会研究所、「南アフリカは恥ずべき外国人排斥を終息させるべき」
  1月30日(Vatican Radio):イエズス会南アフリカ研究所は、ソウェト(Soweto)で始まった外国人と彼らの事業に対する継続的暴力を激しく非難している。同研究所は、暴力が「南アフリカの恥ずべき外国人排斥の歴史において、別の新たなエピソードをつくってしまっている」と語る。南アフリカのイエズス会士たちは、80件を超える外資系商店や外国出身者への組織的な一連の襲撃は、単に暴力を用いた犯罪行為や政治的行為としては説明しきれないと主張している。これらは外国人排斥の行為であると、同研究所の声明は主張している。

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バチカン、ローマのホームレスのためにシャワーも散髪も髭剃りも
  2月6日(Vatican Radio) :ローマにいるホームレスのために三つのシャワー室と一つの散髪室をつくる作業が2月6日、サン・ピエトロ広場の柱廊の下で完了した。ローマ市内にホームレスが身体を洗ったり散髪したりする場所がないことを、施物分配担当者(クラジェウスキー大司教)から聞いた教皇フランシスコにより、この案は実現することになった。

村山 兵衛(イエズス会神学生)

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