「3.11」東日本大震災2周年記念シンポジウム

  3月9日、東京の聖イグナチオ教会ヨセフホールで、イエズス会社会司牧センター主催により、エコロジーと原子力エネルギーについてのシンポジウムが開かれ、140人が参加しました。このシンポジウムは、2年前の東日本大震災の時に起きた惨事を記念する、他の様々な祈りのイベントの一つでした。
  昨年2012年6月30日に、イエズス会社会司牧センターはエコロジーと福島原発事故に関する本を出版しました。この本は、イエズス会が発行した「傷つけられた世界を癒すために」Healing a Broken Worldという文書で出版された通り、環境問題についてのイエズス会の最近の公式な見解に焦点をおいています。またこの本は、日本カトリック司教団による「原発はいますぐ廃止を!」というアピールのように、原子力エネルギーに関する他のキリスト教およびカトリック教会の声明文を含んでいます。
  イエズス会社会司牧センターは上記のシンポジウムを主催することによって昨年出版された本で提案されているメッセージを練り上げ続けることに決めました。その目的は、自然災害に襲われた人たちの声を公の場に提供することであり、同様に、日本の現在の全面的な原子力エネルギー依存にとって代わる、他の可能な技術の選択肢について熟考することです。私たちはまた、原子力発電所に関する日本カトリック司教団の公的な声明と、イエズス会日本管区の公式の立場を思い出す必要性を感じています。
  今回のシンポジウムはとてもよく受け入れられました。そして社会司牧センターは、『傷つけられた世界を癒すために』の内容に焦点を当てた、環境問題に関する1年間のセミナーを予定しています。
(安藤勇 SJ、イエズス会社会司牧センター)

講演者 (右から)
  牛山泉氏(足利工業大学学長) / 再生可能エネルギーの見通し
  梶山義夫神父(イエズス会日本管区長) / イエズス会のビジョンから
  渡部瑞穂氏(福島県南相馬市民) / 被災地市民として
  Sr.熱海紀子(コングレガシオン・ド・ノートルダム修道女会) / 立場の違いを乗り越えて
  英隆一郎神父(イエズス会) / 被災地支援の経験から

講演者の名前をクリックしていただくと、各講演の動画を見ていただくことができます。
まとめてみる場合はこちらから。

Comments are closed.